外資系企業への転職や海外就職を目指す際に必要となるのが、英語の履歴書(レジュメ/CV)です。日本語の履歴書とはフォーマットも書き方のルールも大きく異なるため、「何をどう書けばいいかわからない」と悩む方が多いのが現状です。
この記事では、英語の履歴書(レジュメ)の正しい書き方を、セクションごとに具体例を交えて解説します。採用担当者の目に留まる書類を作成するためのコツもお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。

英語の履歴書とは?日本語版との違い
レジュメとCVの違い
英語の履歴書には「Resume(レジュメ)」と「CV(Curriculum Vitae)」の2種類があります。
- Resume:1〜2ページにまとめた簡潔な職務経歴書。アメリカ・カナダで主流
- CV:学歴・業績を詳細に記載。イギリス・ヨーロッパ・アカデミアで主流
日本の外資系企業への応募では、多くの場合1〜2ページのレジュメ形式が求められます。
日本語履歴書との主な違い
- 写真は貼らない(差別防止の観点)
- 年齢・性別・既婚/未婚は記載しない
- 定型フォーマットはなく、自由なレイアウトで作成する
- 職歴は新しいものから記載(逆時系列)
- 自己PRではなく、具体的な成果・実績を数値で示す
英語履歴書の基本構成
1. Header(ヘッダー)
氏名と連絡先を記載します。
- 氏名(太字・やや大きめのフォント)
- 電話番号
- メールアドレス
- LinkedInプロフィールURL(あれば)
- 居住地(市区町村レベルまで。詳細住所は不要)
2. Professional Summary(職務要約)
2〜4行で自分のキャリアの強みを���潔にまとめます。採用担当者が最初に読む部分なので、最もアピールしたいポイントを凝縮してください。
例:
“Results-driven marketing professional with 8+ years of experience in digital marketing and brand strategy. Proven track record of increasing online revenue by 150% through data-driven campaigns.”
3. Work Experience(職歴)
最も重要なセクションです。新しい職歴から順に記載します。
各職歴には以下を含めます:
- 会社名、役職
- 在籍期間
- 具体的な業務内容と成果(箇条書き3〜5個)
成果の書き方のコツ:
「Action Verb(動作動詞)+具体的な成果+数値」のパターンで書くと説得力が増します。
- “Increased sales revenue by 30% through new market expansion strategy”
- “Managed a team of 12 engineers to deliver projects on time and under budget”
- “Reduced customer support response time by 40% by implementing new CRM system”

4. Education(学歴)
最終学歴から記載します。大学卒業以上の場合、高校以下は省略するのが一般的です。
- 学位名(例:Bachelor of Arts in Economics)
- 大学名
- 卒業年月
- 成績が優秀な場合はGPAも記載可
5. Skills(スキル)
応募職種に関連するスキルを箇条書きで記載します。
- Technical Skills:プログラミング言語、ツール、ソフトウェアなど
- Language Skills:日本語(Native)、英語(Business Level / TOEIC 900)など
- Certifications:関連する資格
6. その他のオプションセクション
- Certifications & Awards:関連する資格や受賞歴
- Volunteer Experience:ボランティア経験
- Publications:論文や出版物(研究職の場合)
英語履歴書を書く際の重要ルール
1. 応募先に合わせてカスタマイズする
1つの履歴書を使い回すのではなく、応募するポジションごとに内容をカスタマイズすることが採用率アップのカギです。求人票のキーワードを拾い、自分の経験に織り込みましょう。
2. 動作動詞で書き始める
各項目は「Managed」「Developed」「Achieved」「Implemented」「Led」などの動作動詞(Action Verb)で始めます。「Responsible for…」は弱い表現なので避けましょう。
3. A4で1〜2ページに収める
経験10年未満なら1ページ、それ以上なら2ページが目安です。長すぎる履歴書は読まれない可能性が高くなります。
4. フォントと体裁を整える
Arial、Calibri、Times New Romanなどの読みやすいフォントを使用し、サイズは10〜12ptが標準です。余白も適度に取り、スキャンしやすいレイアウトにしましょう。

よくある失敗と対策
- 日本語の履歴書をそのまま英訳するのはNG(構成が異なるため)
- 「I」の多用は避ける(箇条書きでは主語を省略)
- スペルミスは致命的(Grammarlyなどでチェック必須)
- 嘘の経歴は絶対NG(バックグラウンドチェックで発覚する)
テンプレートの活用方法
初めて英語の履歴書を作成する場合は、テンプレートを活用するのが効率的です。以下のサイトで無料テンプレートが入手できます。
ただし、テンプレートはあくまで構成の参考にし、内容は自分の経歴に合わせてしっかりカスタマイズしましょう。
よくある質問(Q&A)
Q. 英語の履歴書は手書きではダメですか?
英語の履歴書はパソコンで作成するのが必須です。WordまたはGoogleドキュメントで作成し、PDF形式で提出するのが標準的な方法です。手書きはプロフェッショナルな印象を損ねるため避けましょう。
Q. 職歴にブランクがある場合はどう書けばよいですか?
ブランク期間に行っていたこと(資格取得、ボランティア、フリーランス業務、育児など)があれば記載しましょう。空白期間があると面接で質問される可能性が高いので、前向きな説明を用意しておくことが大切です。
Q. 日本独自の資格は英語でどう書きますか?
正式な英語名称がない場合はローマ字表記し、括弧内に英語の説明を添えます。例:Nissho Bookkeeping Grade 2 (Japanese standardized accounting certification)
Q. カバーレターは必要ですか?
応募先から求められていなくても添えるのがマナーです。「なぜこのポジションに興味があるか」「自分の経験がどう貢献できるか」を3~4段落で簡潔にまとめましょう。レジュメとカバーレターはセットで準備しておくのが基本です。
Q. LinkedInプロフィールと履歴書は一致させるべきですか?
一致させるべきです。採用担当者はLinkedInを確認するケースが多く、内容に矛盾があると信頼を損ねます。履歴書を更新したら同時にLinkedInも更新しましょう。
Q. 何回くらい添削してもらうべきですか?
最低2~3回は第三者にチェックしてもらうことをおすすめします。ネイティブスピーカーや採用経験者からのフィードバックは特に貴重です。自分では気づかないミスや不自然な表現が必ず見つかります。
英語の履歴書でよく使うAction Verb一覧
職歴の各項目は動作動詞で書き始めるのが基本です。以下は業種を問わず使いやすいAction Verbの一覧です。
- 成果系:Achieved, Delivered, Generated, Increased, Improved, Exceeded
- 管理系:Managed, Led, Supervised, Coordinated, Oversaw, Directed
- 企画系:Developed, Designed, Created, Launched, Implemented, Initiated
- 分析系:Analyzed, Evaluated, Assessed, Researched, Identified, Resolved
まとめ
英語の履歴書作成は、基本のフォーマットとルールを押さえれば、決して難しくありません。「具体的な成果を数値で示す」「応募先に合わせてカスタマイズする」「簡潔に1〜2ページにまとめる」という3つの原則を守れば、採用担当者に響く書類が作れます。
まずはテンプレートをベースに、自分の経歴を整理するところから始めてみてください。英語表現に自信がない場合は、ネイティブチェックサービスや英語の添削サービスを活用するのもおすすめです。

よくある質問(Q&A)
Q. 日本の履歴書と英語のレジュメは何が一番違いますか?
最も大きな違いは「年齢・性別・写真が不要」という点です。欧米では採用における差別防止の観点から、個人属性に関する情報を記載しません。代わりに、職務内容と成果を数字で具体的にアピールすることが重要視されます。また、英語レジュメは通常1〜2ページにまとめるのがマナーです。
Q. 転職回数が多い場合、英語レジュメではどう書けば?
英語レジュメでは転職回数自体はネガティブに捉えられにくい文化です。各ポジションで得たスキルと達成した成果を簡潔に記載しましょう。短期の職歴(6ヶ月未満)は省略するか、関連性の高いもののみを記載する「Relevant Experience」形式を使う方法もあります。
参考リンク:英語の履歴書の書き方完全ガイド(PROGRIT)


