子どもに英語を学ばせたいけれど、「教室に通う時間がない」「費用を抑えたい」「自宅でマイペースに進めたい」という方に人気なのが英語の通信教育です。
ただし、ひとくちに英語通信教育といっても、教材のタイプ・対象年齢・学習スタイル・費用は教材ごとに大きく異なります。お子さんに合わない教材を選ぶと、せっかく始めても続かずにお金だけ無駄になってしまいます。
この記事では、子ども向け英語通信教育を目的別に比較し、お子さんに最適な教材を見つけるためのポイントを詳しく解説します。

子ども向け英語通信教育の種類
教材タイプ別の分類
英語通信教育は大きく以下のタイプに分かれます。
- タブレット学習型:専用タブレットやアプリで学ぶ。ゲーム感覚で取り組めるのが魅力
- DVD・音声ペン型:映像や音声ペンで「聞く力」を育てる。幼児向けに多い
- テキスト+ワーク型:紙の教材で読み書きを中心に学ぶ。小学生向けに多い
- オールインワン型:DVD、おもちゃ、絵本、音声ペンなどがセットになった包括的教材
年齢別の教材選び
- 0〜2歳:歌・映像中心のインプット教材(DVD型、かけ流し型)
- 3〜5歳:タブレットやおもちゃで楽しく学べる教材
- 6〜8歳:フォニックス���基礎文法を含むバランス型教材
- 9歳以上:英検対策を含む総合的な学習教材
目的別・おすすめ教材の選び方
「英語を好きになってほしい」場合
まずは英語に対するポジティブな印象を持ってもらうことが目的なら、キャラクターや歌・ゲームが充実した教材を選びましょう。楽しさを重視した教材は、初めて英語に触れるお子さんのファーストステップとして最適です。
月額1,500円〜3,000円程度で始められる手軽な教材が多く、気軽にスタートできます。
「英語が話せるようになってほしい」場合
会話力を育てたい場合は、映像教材でインプットを増やしつつ、アウトプットの機会がある教材が向いています。ただし、通信教育だけで「話す力」を十分に育てるのは難しいのが現実です。通信教育でインプットの土台を作り、オンライン英会話でアウトプットを補う組み合わせがおすすめです。
「英検に合格してほしい」場合
英検対策を視野に入れるなら、4技能をバランスよく学べるタブレット型教材が効率的です。文法・語彙・リスニング・ライティングを体系的に学べるカリキュラムが組まれているものを選びましょう。
「フォニック��を身につけてほしい」場合
英語の読み方のルール(フォニ���クス)を学ぶことで、知らない単語も自力で読めるようになります。フォニックスに特化した教材やフォニックス��カリキュラムが充実した教材を選ぶのがポイントです。

英語通信教育を比較する5つのポイント
1. 月額費用とトータルコスト
通信教育の費用は月額1,000円台〜10,000円台まで幅広いです。一括払いの大型教材の場合、初期投資が数十万円になることもあります。月額制は途中解約しやすいメリットがあり、大型教材は一度購入すれば追加費用がかからないメリットがあります。
2. 子どもの年齢と発達段階に合っているか
対象年齢が幅広い教材でも、実際にお子さんのレベルに合っているかは別問題です。簡単すぎてもつまらない、難しすぎても挫折する。無料体験やお試しサンプルを活用して、実際の難易度を確認してから決めましょう。
3. 学習スタイルとの相性
タブレットが好きな子、紙のワークが好きな子、映像を見るのが好きな子。お子さんの好む学習スタイルに合った教材形式を選ぶことで、継続率が大きく変わります。
4. 1日の学習時間
1回あたり5分のものから30分以上のものまで、教材によって想定学習時間は異なります。他の習い事や遊びの時間とのバランスを考えて、無理なく続けられる分量のものを選びましょう。
5. 保護者のサポートがどの程度必要か
幼児向けの教材は保護者が一緒に取り組む前提のものが多いです。忙しい方は、子どもが一人で進められるタブレット型のほうが現実的かもしれません。
英語通信教育のメリット・デメリット
メリット
- 送迎不要で自宅で完結する
- 子どものペースで進められる
- 英会話教室より費用が安いことが多い
- 好きな時間に取り組める
- 兄弟姉妹で共有できる教材もある
デメリット
- 「話す力」を十分に鍛えるのは難しい
- モチベーション維持が保護者の役割になる
- 教材が合わないと続かない
- 講師からのフィードバックがない
- 学習の進捗管理を自分でする必要がある

通信教育と他の学習方法の組み合わせ
通信教育+オンライン英会話
通信教育でインプット(聞く・読む)を蓄え、オンライン英会話でアウトプット(話す)を実践するのが理想的な組み合わせです。通信教育で語彙や文法の基礎を作った上でオンラインレッスンに臨むと、レッスン内容の理解度が上がり効果が倍増します。
通信教育+英語絵本の読み聞かせ
教材での学習に加えて、英語絵本の読み聞かせを日課にすると、英語に触れる時間が自然に増えます。教材で学んだ単語やフレー��が絵本に出てくると、子どもは「知ってる!」と喜び、学習意欲が高まります。
通信教育+英語動画視聴
英語のアニメや動画を見る時間を設けることで、リスニン��力とリアルな英語表現の吸収を促進できます。教材では学べない自然な会話のスピードやスラングにも触れられます。
失敗しないための注意点
お試し期間を必ず活用する
多くの教材が無料サンプルやお試し期間を用意しています。実際にお子さんに触らせてみて、興味を持つかどうかを確認してから申し込みましょう。パンフレットの印象と実際の使用感は異なることが多いです。
最低3か月は続けて様子を見る
始めたばかりの時期は新鮮さから積極的に取り組みますが、1〜2か月で飽きることもあります。最低3か月は続けてみて、習慣化できるかどうか判断しましょう。
親の期待値を調整する
通信教育だけで短期間に英語がペラペラになることは期待できません。あくまで「英語に触れる習慣を作る」「基礎力を少しずつ積み上げる」ためのツールとして位置づけ、長い目で見守りましょう。
高額な教材ほど効果が高いとは限りません。数十万円の教材を購入しても、子どもが興味を持たなければ宝の持ち腐れです。まずは月額制の手軽な教材から始めて、子どもの反応を確かめるのが賢い選択です。
年齢別のおすすめ学習スケジュール
1〜3歳の場合
この時期は1日10〜15分程度のインプットで十分です。DVDや音声教材を食事中やお着替えの際にBGMとして流すスタイルがおすすめ。無理に座らせて学習させる必要はありません。英語の音を自然に耳に入れることが目的です。
4〜6歳の場合
1日15〜20分の教材学習+英語のかけ流しが理想的です。タブレット教材なら「1日1レッスン」のように区切りが明確なものが取り組みやすいです。朝の支度前や夕食後など、決まった時間に習慣化させましょう。
小学生の場合
1日20〜30分の学習時間を確保しましょう。テキスト+音声の組み合わせで、聞く・読む・書くの3技能をバランスよく鍛えます。英検取得を目標にすると学習のモチベーションが保ちやすくなります。週末には少し多めに時間を取って、その週に学んだ内容を復習する習慣も効果的です。
教材を続けるための親の関わり方
やる気が落ちたときの対処法
どんな教材でも、始めて1〜2か月で飽きが来ることは珍しくありません。そんなときは以下の工夫を試してみましょう。
- 「今日のレッスンでどんな英語覚えた?」と声かけして関心を示す
- 一緒に教材に取り組む時間を作る(特に幼児期)
- 小さな目標を設定してご褒美を用意する
- 教材の難易度が合っているか見直す
- 1週間程度のお休みを挟んでリフレッシュする
親が英語学習に関心を持ち、子どもの頑張りを認めてあげることが、継続の最大の鍵です。「すごいね!」「おもしろそうだね!」のひと言が、子どものやる気を支えます。
よくある質問(Q&A)
Q. 何歳から始めるのがいい?
通信教育で英語に触れ始めるのは1〜2歳からでも可能です。ただし、この時期は「学習」というよりも「英語の音に慣れる」程度の取り組みです。本格的に教材に取り組むなら、3〜4歳以降が取り組みやすいです。
Q. 通信教育だけで十分?
「英語に親しむ」「基礎を作る」という目的なら通信教育だけでも効果はあります。ただし、実践的な会話力を目指す場合は、オンライン英会話や英会話教室との併用をおすすめします。
Q. 兄弟で使い回せる?
DVD型やおもちゃ型の教材は兄弟で共有できることが多いです。タブレット型の場合はアカウントが個人紐付けのものが多いため、兄弟分の契約が必要になるケースがあります。購入前に確認しましょう。
Q. 途中でやめたくなったら?
月額制の教材なら簡単に解約できます。一括購入型の場合はクーリングオフ期間内であれば返品可能なことが多いですが、期間を過ぎると返品できないため注意が必要です。

まとめ
子ども向け英語通信教育の選び方をまとめます。
- 目的を明確にする:好きになる?英検?会話力?
- 子どもの年齢と性格に合ったタイプを選ぶ
- 月額費用だけでなくトータルコストで比較する
- 無料サンプル・お試し期間を必ず活用する
- 通信教育だけでなく、アウトプットの機会も別途作る
英語通信教育は、お子さんに英語の世界への入り口を提供する便利なツールです。「これさえやれば完璧」という教材はありませんが、お子さんに合った教材を見つけて楽しく続けることで、着実に英語力の土台を築いていけます。
参考情報:

