英語留学といえばアメリカやイギリスが定番ですが、近年注目を集めているのがアイルランドです。日本人留学生が少なく、英語漬けの環境に浸れる「穴場」として注目されています。
アイルランド留学の魅力は、日本人比率の低さ・学生ビザでアルバイトができる制度・少人数制のクラスの3つです。英語力を本気で伸ばしたい方にとって魅力的な環境です。
この記事では、アイルランド留学の費用相場、メリット・デメリット、おすすめの都市や学校選びのポイントを詳しく解説します。

アイルランド留学の費用相場
アイルランド留学にかかる費用を期間別にまとめました。語学学校の授業料、滞在費、生活費を含めた総額の目安です(学校・都市・為替・時期によって大きく変わるため、最新の費用は各学校や留学エージェントで確認してください)。
- 1か月:約50万〜70万円
- 3か月:約100万〜150万円
- 半年:約200万〜300万円
- 1年間:約320万〜500万円
費用の内訳
授業料:語学学校の授業料は月額10万〜20万円程度です。長期で申し込むほど月あたりの単価は下がる傾向にあります。
滞在費:
- ホームステイ:月13万〜20万円(食事付き)
- 学生寮:月10万〜20万円
- シェアハウス:月8万〜15万円(ダブリン中心部は高め)
生活費:食費・交通費・通信費などで月5万〜8万円程度。アイルランドは物価がやや高めですが、自炊をすれば節約は可能です。
航空券:往復10万〜18万円(直行便がないため乗り継ぎが必要)
海外旅行保険:月1万〜2万円程度
数か月以上の滞在になると、荷物の量は旅行とは比べものになりません。乗り継ぎ便での移動が前提になるため、容量と耐久性のあるスーツケースを選んでおくと安心です。
学生向けの滞在許可(条件を満たす場合)で、学期中は週20時間、休暇期間中は週40時間までのアルバイトが認められているため、現地での収入で生活費の一部を賄える可能性があります。適用条件は変更されることがあるため、最新の情報はアイルランド移民局の公式サイトで確認してください。

アイルランド留学のおすすめポイント
1. 日本人留学生が少ない
アメリカやオーストラリアと比べて、アイルランドを選ぶ日本人はかなり少数です。語学学校でも日本人比率が比較的低い傾向があり、英語を使わざるを得ない環境に身を置きやすくなります。「日本人同士で固まってしまう」という留学あるあるを避けたい方に向いています(学校や時期によって異なります)。
2. 少人数制のクラス
アイルランドの語学学校は比較的小規模なところが多く、1クラスの人数は学校によって異なります。少人数であれば講師の目が行き届きやすく、発言機会も多くなります。
3. 学生ビザでアルバイト可能
一定期間(25週間以上など)の語学コースに登録すると、学生としての滞在許可を得て、学期中は週20時間まで働ける場合があります。6〜9月と12月中旬〜1月中旬の休暇期間は週40時間まで認められています。最低賃金は日本より高い水準にあり、生活費の助けになります。コースの条件(対象プログラム・出席率など)は公式サイトで確認してください。
4. 落ち着いた環境で生活しやすい
コンパクトな街が多く、徒歩や公共交通機関で移動しやすいのが特徴です。ただし、外務省の海外安全情報では、窃盗が増加傾向にあり、ダブリン市内や近郊でも人が多い繁華街などでは注意が必要とされています。渡航前に最新の安全情報を確認し、貴重品の管理に気をつけましょう。治安や自然環境も重視して留学先を比べたい方は、以下の記事も参考になります。

5. ヨーロッパ旅行がしやすい
アイルランドからはLCC(格安航空会社)でヨーロッパ各国に手頃な運賃で飛べる場合があるのも大きな魅力です。週末を利用してイギリス、フランス、スペインなどに気軽に旅行できます。
6. 短期滞在ならビザの事前申請が不要
外務省の海外安全情報によると、観光等の非営利活動で滞在期間が6か月以内であれば、入国に際して査証は免除されます(入国時の最長許可期間は90日)。事前のビザ申請手続きが不要なため、短期留学のハードルが低いのもポイントです。語学学習が観光等に当たるかなど、詳しい条件は駐日アイルランド大使館やアイルランド移民局の公式サイトで確認してください。
- 天候が不安定(曇りや雨が多く、冬は日照時間が短い)
- 物価がやや高め(特にダブリンの家賃は高騰傾向)
- 日本からの直行便がない(乗り継ぎ必須で移動時間が長い)
- アイルランド英語の独特なアクセントに慣れが必要
- 住居探しが難しい(ダブリンは住宅不足が深刻)
特に天候は日常に直結します。傘をさすほどではない霧雨が多いため、フードつきの防水ジャケットを1着持っていくと通学が楽になります。
おすすめの留学都市
ダブリン(Dublin)
首都ダブリンは語学学校の数が多く、仕事の選択肢も豊富です。文化施設や娯楽も充実していますが、家賃が高いのがネック。シェアハウスでも月10万円以上かかることが珍しくありません。費用を抑えて英語力を伸ばしたい方には、フィリピン留学という選択肢もあります。以下の記事でまとめています。



コーク(Cork)
アイルランド第二の都市で、ダブリンよりも家賃が安く落ち着いた雰囲気です。食文化が豊かで「食の都」とも呼ばれています。学生の街としての側面もあり、生活しやすい環境です。
ゴールウェイ(Galway)
アイルランド西部の港町で、伝統的なアイルランド文化が色濃く残る地域です。音楽やアートが盛んで、フレンドリーな地元の人々との交流が楽しめます。小さな街なので徒歩で生活できるのも魅力です。


アイルランド留学の語学学校選びのポイント
アイルランドで語学学校を選ぶ際に押さえておきたいポイントを解説します。
政府の認定・登録を受けた学校を選ぶ
アイルランド政府の認定を受け、学生としての滞在許可の対象となる英語プログラムの公式リスト(ILEP)に掲載された学校を選ぶことが大前提です。対象外のコースでは学生としての滞在許可が得られない場合があるため、申込前に学校や留学エージェントに確認しましょう。
コースの種類
- 一般英語コース:日常英会話やリーディング・ライティングを総合的に学ぶ
- 試験対策コース:IELTS・ケンブリッジ英検などの試験スコアアップを目指す
- ビジネス英語コース:ビジネスシーンで使える英語力を養う
- 25週間+8週間ホリデーコース:学生ビザ取得に必要な長期コース
試験対策コースを選ぶ場合は、渡航前にIELTSの出題形式に触れておくとクラス分けで実力を出しやすくなります。日本で手に入る対策本で一通り確認しておく方法があります。
国籍比率の確認
学校によっては特定の国からの留学生が多い場合もあります。英語環境を確保するためにも、国籍比率のバランスが取れた学校を選びましょう。
アイルランド留学に必要な準備と手続き
アイルランド留学を決めたら、以下の準備を進めましょう。
パスポートの準備:残存有効期間は、滞在予定期間に対して十分余裕があるか事前に確認してください(必要な残存期間は公式サイトで確認)。期限が近い場合は早めに更新手続きを行いましょう。
語学学校の申し込み:入学希望日の2〜3か月前までに申し込むのが一般的です。人気校や繁忙期は早めに埋まるため、余裕を持ったスケジュールで動きましょう。
海外旅行保険への加入:海外では医療費が高額になることがあるため、保険への加入を強くおすすめします。クレジットカード付帯の保険は補償内容や期間に限りがあることがあるため、留学専用の保険も含めて比較しましょう。
航空券の手配:日本からアイルランドへの直行便はないため、ロンドンやドバイ、アムステルダムなどで乗り継ぎが必要です。早めに予約すると費用を抑えられます。
滞在先の確保:到着後すぐの滞在先として、ホームステイか学校の寮を手配しておきましょう。シェアハウスへの移行は現地に慣れてからでも遅くありません。
アイルランドのコンセント形状は日本と異なるため、変換プラグは出発前に用意しておく持ち物です。乗り継ぎ先の国でも使える複数形状のタイプが便利です。
現地銀行口座の準備:長期滞在の場合は現地の銀行口座があると便利です。到着後に開設できますが、住所証明が必要になるため、語学学校のレターを利用するのが一般的です。
アイルランドの入国審査では、滞在費用の証明(残高証明書や現金)を求められることがあるため、必要な金額や書類は事前に公式サイトや学校に確認し、資金証明を用意しておくと安心です。
アイルランド留学で英語力を効率的に伸ばすコツ
せっかくの留学を最大限活かすために、以下のポイントを意識しましょう。
- ホームステイを選ぶ:家庭内で英語を使う時間が自然と確保される
- アルバイトをする:カフェやレストランでの接客は実践的な英語練習になる
- 地元のイベントに参加する:パブのライブ音楽やスポーツ観戦でネイティブと交流
- 語学交換パートナーを見つける:日本語を学びたいアイルランド人は意外と多い
- 日記を英語で書く:その日学んだ表現を使って毎日アウトプットする習慣をつける
渡航直後はとっさの一言が出てこないものです。買い物や交通、病院などの場面別フレーズがまとまった1冊を持っていくと、最初の数週間を乗り切りやすくなります。
アイルランド人はフレンドリーで話好きな国民性で知られています。パブやカフェで隣に座った人と自然に会話が始まることも珍しくないため、積極的に話しかける姿勢を持ちましょう。
よくある質問(Q&A)
Q. アイルランド英語は聞き取りにくい?
A. アイルランド英語には独特のアクセントがありますが、語学学校の講師は標準的な英語で指導してくれます。生活の中でアイルランド英語に触れることで、多様な英語を聞き取る力が養われるのはむしろメリットです。
Q. ワーキングホリデーは使える?
A. はい。日本はアイルランドとのワーキングホリデー制度を結んでおり、外務省の案内では、対象年齢は原則18歳以上25歳以下(両国政府が認める場合は30歳以下まで申請可能)とされています。最大1年間の滞在と就労が認められる制度で、発給枠に限りがあります。長期で留学・就労を考えている方には選択肢のひとつです。最新の条件は外務省・駐日アイルランド大使館で確認してください。
Q. 冬の天気は厳しい?
A. アイルランドの冬は曇りや雨の日が多く、日照時間も短いです。ただし、内陸の厳しい寒さというより雨や風が体感温度を下げることが多い気候です。防水ジャケットや重ね着で対応しやすい気候です。
Q. 住居探しは難しい?
A. 特にダブリンでは住宅不足が深刻で、シェアハウス探しに苦労するケースがあります。最初の1〜2か月はホームステイや学校の寮を利用し、到着後に現地で物件を探すのが一般的な流れです。
Q. おすすめの留学期間は?
A. 英語力アップを実感するには最低3か月、理想は6か月〜1年です。25週間以上のコースに登録すれば学生ビザが取得でき、アルバイトも可能になるため、費用面でも長期のほうがメリットが大きいです。短期の場合は1〜3か月でも基礎力の向上は期待できます。
Q. アイルランドから他のヨーロッパの国に旅行できる?
A. はい。Ryanairなどの格安航空会社を使えば、ロンドン・パリ・バルセロナなどに比較的手頃な運賃で行ける場合があります(時期や路線により異なります)。週末や連休を利用したヨーロッパ旅行はアイルランド留学の大きな楽しみの一つです。


参考リンク:


