英語の資格に挑戦しようと思ったとき、最初にぶつかるのが「TOEICと英検、どっちを受ければいいの?」という疑問ではないでしょうか。どちらも日本で広く認知されている英語資格ですが、試験の内容や活用場面はまったく異なります。
結論として、どちらが「正解」ということはなく、あなたの目的によって選ぶべき試験が変わります。就職・転職に使いたいのか、大学受験に使いたいのか、総合的な英語力を伸ばしたいのかで、最適な選択肢が異なるのです。
この記事では、TOEICと英検の違いを徹底比較し、目的別にどちらが合っているかをわかりやすく解説します。両方受ける場合のおすすめ順番も紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

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TOEICと英検の基本的な違い
試験形式の違い
TOEIC L&Rはリスニング100問+リーディング100問の合計200問で構成されています。すべてマークシートで、990点満点のスコア制です。合否はなく、試験時間は約2時間です。
英検はリーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの4技能を測定します。級ごとに合否が決まり、1級~5級の7段階(準1級、準2級含む)で評価されます。
最大の違いは、TOEICは「リスニングとリーディングのみ」、英検は「4技能すべて」を測るという点です。TOEIC Speakingテストもありますが、一般的に「TOEIC」と言えばL&Rテストを指します。
スコア制 vs 合否制
TOEICは何点でもスコアが出るため、今の自分のレベルが数値でわかるのがメリットです。一方、英検は「合格」「不合格」の二択のため、合格した級が明確な実力の証明になります。
有効期限の違い
TOEICのスコアには公式な有効期限はありませんが、一般的に「2年以内」のスコアが有効とされることが多いです。一方、英検の合格資格には期限がなく、一度合格すれば一生有効です。
目的別:TOEICと英検どっちを選ぶべき?
就職・転職が目的ならTOEIC
日本の企業で最も広く認知されている英語資格はTOEICです。採用・昇進の基準にTOEICスコアを使っている企業が圧倒的に多いのが現実です。
IIBCの調査によると、約70%の企業がTOEICスコアを採用時に参考にしています。履歴書にTOEICスコアを書けば、ほぼすべての企業で通用します。就活や転職が目的なら、まずTOEICを受けるのが無難です。
大学受験・進学が目的なら英検
大学入試では、英検の合格級に応じて優遇措置を設けている大学が多いです。英検2級で出願条件をクリアできたり、準1級で英語の試験が免除になったりするケースがあります。高校生や大学受験を控えている方は、TOEICよりも英検を優先した方がメリットが大きいでしょう。
留学が目的ならどちらでもない(TOEFL/IELTS)
海外の大学に留学する場合、求められるのはTOEFLかIELTSです。TOEICや英検は海外ではあまり認知されていないため、留学目的ならTOEFLまたはIELTSを受けましょう。ただし、日本の大学の交換留学プログラムでは、TOEICスコアを基準にしているケースもあるため、所属大学の要件を確認してください。

英語力の総合的な向上が目的なら英検
英検は4技能をバランスよく測定するため、「総合的な英語力を伸ばしたい」なら英検の方が適しています。特にスピーキングとライティングの対策が必要になるため、自然とアウトプット力も鍛えられます。
TOEICだけ対策していると、リスニングとリーディングは伸びても、話す・書く力がおろそかになりがちです。バランスの良い英語力を目指すなら、英検がおすすめです。
ビジネス英語力を証明したいならTOEIC
TOEICの問題はビジネスシーンを想定したものが多く、会議、メール、プレゼン、出張などの場面が出題されます。ビジネスの場面で使う英語力を測るなら、TOEICが最適です。英検はアカデミックな内容が中心のため、ビジネス英語の証明としてはTOEICの方が説得力があります。
難易度の比較:TOEICスコアと英検級の対応
厳密な換算はできませんが、おおよその目安は以下の通りです。
英検5級 ≒ TOEIC ~200点 / 英検4級 ≒ TOEIC 200~350点 / 英検3級 ≒ TOEIC 350~450点 / 英検準2級 ≒ TOEIC 450~550点 / 英検2級 ≒ TOEIC 550~700点 / 英検準1級 ≒ TOEIC 700~850点 / 英検1級 ≒ TOEIC 850~990点
ただし、英検は4技能を測るため、同じレベルでもTOEICより対策の幅が広いです。TOEICで700点取れるからといって、英検準1級に受かるとは限りません。
両方受けるのもアリ
実は、TOEICと英検の両方を持っているのが最強です。TOEICで数値的な英語力を示し、英検で4技能のバランスの良さを証明する組み合わせがあれば、就職でも進学でも対応できます。
おすすめの順番は、まずTOEICで600点以上を取り、次に英検2級を受け、TOEICで700~800点を目指し、最後に英検準1級に挑戦するという流れです。段階的に両方のスコア・級を上げていくのが効率的です。
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試験スケジュール
TOEICは年に10回程度の公開テストが実施されています。英検は年に3回(6月・10月・1月頃)の本会場試験があります。
最新の試験日程は各公式サイトで確認してください。TOEIC:IIBC TOEIC公式サイト。英検:日本英語検定協会 公式サイト。
よくある質問
Q. TOEICと英検、どちらが簡単?
一概には言えませんが、TOEICの方がスコアが出やすい(=努力が数字に表れやすい)ため、モチベーションを保ちやすいです。英検は合否があるため、不合格になるとメンタル面への影響が大きい場合もあります。
Q. 社会人はTOEIC一択?
そうとも限りません。英検準1級は社会人でも十分価値のある資格です。特にスピーキング力を証明したい場合、TOEICだけでは物足りないこともあります。
Q. 英検のCSEスコアって何?
英検では「CSEスコア」という統一スコアが導入されています。各技能の点数がスコアとして出るため、TOEICのように数値で実力を把握できるようになりました。
TOEICのスコアは一般的に「2年以内」のものが有効とされるケースが多いです。転職活動で使う予定がある方は、スコアの鮮度にも注意しましょう。
英語資格全般の概要については、文部科学省 公式サイトの「英語力評価及び入学者選抜における英語の資格・検定試験の活用」ページも参考になります。

まとめ:目的に合った試験を選ぼう
TOEICと英検、どちらが「上」ということはありません。大事なのは、自分の目的に合った試験を選ぶことです。
就職・転職ならTOEIC、大学受験なら英検、英語力の総合的な向上なら英検、ビジネス英語ならTOEIC。この基準で選べば間違いありません。
迷った場合は、まずTOEICから始めてみるのがおすすめです。スコアが数字で出るため自分の実力がわかりやすく、対策方法も豊富に揃っています。余裕ができたら英検にもチャレンジして、4技能をバランスよく伸ばしていきましょう。
※記事執筆時点での情報です。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。
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