「英語を読むのが遅い」「TOEICのリーディングで時間が足りない」「英語の記事やメールを読むのに時間がかかりすぎる」……こんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
英語の速読力は、試験対策だけでなくビジネスや情報収集などあらゆる場面で求められるスキルです。TOEICやTOEFL、英検などの試験ではもちろん、英語のメールやレポートを素早く処理する力は仕事でも大きな武器になります。
この記事では、英語の速読力を確実に伸ばすためのトレーニング方法を詳しく解説していきます。正しい方法で取り組めば誰でも読むスピードは上がりますので、ぜひ最後まで読んで実践してみてください。

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英語を読むのが遅い原因は?
トレーニング方法を知る前に、まず「なぜ読むのが遅いのか」を理解しておきましょう。原因がわかれば、対策も見えてきます。
原因1:返り読みをしている
日本語と英語は語順が違います。そのため、英文を読むときに何度も前に戻って読み直す「返り読み」をしてしまいがちです。これが速読の最大の敵になります。
たとえば「The book that I bought yesterday was very interesting.」を「昨日私が買ったその本はとても面白かった」と日本語の語順に直しながら読んでいると、当然時間がかかってしまいます。
原因2:一語一語を日本語に訳している
英語→日本語→理解、という2段階のプロセスを踏んでいると、読むスピードは一気に落ちます。英語を英語のまま理解する力が速読には不可欠です。
原因3:語彙力が足りない
知らない単語が多いと、その都度立ち止まって推測するか辞書を引くことになります。文章中の95%以上の単語を知っている状態でないと、スムーズな速読は難しいのが現実です。
つまり速読の前段として、語彙の底上げは避けて通れません。自分のレベルに合った単語帳を1冊決めて回す、という進め方が選ばれています。
原因4:音読のスピードで読んでいる
頭の中で英語を「音読」しながら読んでいませんか?これを「サブボーカライゼーション」と言いますが、音読のスピードに引っ張られると読むスピードに上限ができてしまいます。
上記の4つの原因のうち、自分がどれに当てはまるか確認してみてください。複数当てはまる方も多いですが、まずは「返り読み」の克服から取り組むのが効果的です。
英語速読の基礎トレーニング【5つの方法】
方法1:スラッシュリーディング
速読の基礎中の基礎がこの方法です。英文を意味のかたまりごとにスラッシュ(/)で区切って、前から順に理解するというものです。
例:
The man / who lives next door / is a famous scientist / working at / a major university.
「その男性は / 隣に住んでいる / 有名な科学者だ / 働いている / 大きな大学で」
このように前から順に理解していくことで、返り読みを防ぐことができます。最初は意識的にスラッシュを入れて、慣れてきたらスラッシュなしでも前から読めるようになります。

方法2:多読(Extensive Reading)
多読は、自分のレベルより少し簡単な英文をたくさん読むトレーニングです。辞書を引かずに、どんどん読み進めるのがルールです。
多読のポイント:
- 楽しめる素材を選ぶ(興味のない文章を大量に読むのは苦行になります)
- わからない単語は飛ばす(全体の意味が取れればOK)
- 返り読みしない(とにかく前に進む)
- 目標は1日最低15分
多読を続けると、英語を英語のまま処理する力が自然と身につきます。
方法3:タイムプレッシャーリーディング
制限時間を設けて読むトレーニングです。時間に追われることで、脳が自然と速く読もうとする状態を作り出します。
やり方:
- 英文を用意する(300~500語程度)
- タイマーをセットして読み始める
- 読み終わったら時間を記録
- 内容に関する質問に答える(理解度チェック)
- 次回は前回より短い時間を目標にする
ただし、理解度を犠牲にしてスピードだけ上げるのはNGです。理解度70%以上をキープしつつ、スピードを上げていくのが正しいやり方です。
この練習はスマホのタイマーでもできますが、通知で気が散るのを避けたい方には、勉強用の独立したタイマーが選ばれています。
方法4:チャンクリーディング
一語一語読むのではなく、数語のかたまり(チャンク)で一気に視野に入れて読む方法です。
たとえば「I went to the store yesterday」の場合:
- 遅い読み方:I / went / to / the / store / yesterday
- チャンクリーディング:I went to / the store / yesterday
目の移動回数が減って読むスピードが上がります。最初は3語くらいのチャンクから始めて、徐々に5語、7語と広げていきましょう。
方法5:音読トレーニング
「速読なのに音読?」と思われるかもしれませんが、これが意外と効果的です。音読のスピードを上げることで、黙読のスピードも引き上げる効果があります。
やり方:
- まず普通のスピードで音読
- 次に少し速く音読
- さらに速く音読
- 最後に黙読で読んでみる
音読で脳の処理スピードが上がった状態で黙読すると、驚くほどスラスラ読めるようになります。

速読力アップにおすすめの素材
Graded Readers(レベル別読本)
語彙や文法を制限して書かれた英語の本です。レベル別に分かれているため、自分に合った難易度の本を選べるのが大きなメリットです。
有名なシリーズ:
- Oxford Bookworms Library
- Penguin Readers
- Cambridge English Readers
いずれもレベル表記がはっきりしているので、書店やネットで自分の段に合った1冊を選びやすいのが利点です。
英語ニュースサイト
時事ニュースを英語で読むのも速読トレーニングに最適です。おすすめのサイトを紹介します。
- Breaking News English – レベル別にニュースが読める
- Newsela – 同じニュースを複数レベルで読める
- News in Levels – 3段階のレベルでニュースが読める
洋書
中級者以上の方は、洋書に挑戦してみましょう。児童書やYoung Adult(YA)向けの本が入りやすく、ハリー・ポッターシリーズは定番です。
洋書は紙だと手に入りにくいものもあります。電子書籍リーダーなら単語を長押しするだけで意味が出るので、多読との相性がよいという声もあります。
内容の8割以上が理解できるレベルの素材を選ぶのがポイントです。難しすぎる素材は速読トレーニングにはなりません。
TOEIC対策としての速読トレーニング
TOEICのリーディングセクション(Part 5~7)は75分で100問を解く必要があります。特にPart 7の長文読解は、読むスピードが直接スコアに影響するパートです。
TOEIC向けの速読練習法
- Part 7を時間制限付きで解く:1つのパッセージにかけていい時間を決めて練習
- 設問を先に読む:何を探すべきかわかっている状態で本文を読むと、速く必要な情報にたどり着けます
- スキミング&スキャニング:全文をじっくり読むのではなく、要点をつかむ読み方と、特定の情報を探す読み方を使い分けます
いずれも本番と同じ分量・同じ形式で練習しないと感覚がつかめません。公式問題集のPart 7を素材にする方が多いのはそのためです。

WPM(Words Per Minute)の目標
WPMは1分間に読める単語数のことです。目安は以下の通りです。
- TOEIC 600点レベル:100~120 WPM
- TOEIC 700点レベル:120~150 WPM
- TOEIC 800点以上:150~200 WPM
- ネイティブ:200~300 WPM
自分の現在のWPMを測って、少しずつ上げていくのが効果的です。
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速読トレーニングのスケジュール例
1日30分プラン
- スラッシュリーディング練習:10分
- 多読(Graded Readersやニュースサイト):15分
- WPM測定&タイムプレッシャーリーディング:5分
1日15分プラン(忙しい人向け)
- 多読:10分
- スラッシュリーディング or タイムプレッシャーリーディング:5分
大切なのは毎日続けることです。週末にまとめて2時間やるより、毎日15分の方が効果的です。
速読トレーニングの注意点
注意1:理解度を犠牲にしない
速く読めても内容を理解していなければ意味がありません。理解度70%以上をキープしつつスピードを上げていくのが鉄則です。
注意2:語彙力の強化を怠らない
速読のテクニックだけでは限界があります。語彙力が速読の土台になりますので、単語学習は並行して続けましょう。
注意3:精読も忘れない
速読ばかりやっていると、細かい文法構造や表現を見落としがちになります。週に1~2回は精読(じっくり読む)の時間も作りましょう。速読と精読のバランスが大切です。
注意4:すぐに効果は出ない
速読力は一朝一夕では身につきません。最低でも1~2ヶ月は継続して、初めて効果を実感できます。焦らずコツコツ続けていきましょう。

まとめ:英語速読は「正しい方法×継続」で着実に伸びていく
英語の速読力を上げるためのポイントをまとめます。
- 返り読みをやめて、前から順に理解する(スラッシュリーディング)
- 簡単な英文をたくさん読む(多読)
- 制限時間を設けて読む(タイムプレッシャーリーディング)
- かたまりで読む(チャンクリーディング)
- 語彙力の強化を忘れない
- 理解度70%以上をキープする
地道なトレーニングですが、続ければ読むスピードは上がっていきます。TOEICのスコアアップはもちろん、英語のメールや記事をサクサク読めるようになると、仕事でも生活でも世界が広がります。まずは今日から15分、始めてみてください。
※記事執筆時点での情報です。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。
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