VERSANTは、英語の「話す力」と「聞く力」をAIで自動採点するスピーキングテストです。ビジネスの場で実践的に使える英語力を数値で可視化できるため、多くの企業が社内の英語力測定に導入しています。
TOEICのようなリーディング・リスニング中心の試験とは異なり、VERSANTは実際に声に出して回答するスピーキングテストです。スマホやPCさえあれば24時間いつでも受験でき、約20分で結果がわかります。
この記事では、VERSANTの試験内容・スコアの目安・パート別の対策方法まで、受験に必要な情報を網羅的に解説します。

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VERSANTとは|試験の基本情報
テストの概要
VERSANTは世界的な教育企業Pearson(ピアソン)が開発した英語スピーキングテストです。AIによる自動採点システムにより、人間のバイアスを排除した客観的な評価が得られます。
- 試験時間:約20分
- 受験方法:スマホ・PC・タブレットからオンラインで受験
- 結果通知:試験終了後約5分
- スコア範囲:20〜80点(GSEスケール)
- 受験料:5,500円(税込)程度
- 受験可能時間:24時間365日
VERSANTの種類
- VERSANT Speaking Test:スピーキング力を総合的に測定
- VERSANT Speaking & Listening Test:スピーキング+リスニング力を測定
- VERSANT Writing Test:ライティング力を測定
企業で最も多く採用されているのは「Speaking Test」と「Speaking & Listening Test」です。

VERSANTのスコア目安と評価基準
スコア別のレベル感
- 20〜35点:初歩的な英語力。簡単なフレーズのみ
- 36〜42点:基礎レベル。簡単な指示や質問を理解できる
- 43〜47点:ビジネス英語の基礎力あり。簡単な取引は可能
- 48〜57点:ビジネスシーンで実務的なコミュニケーションが可能
- 58〜68点:ネイティブと対等に議論・交渉できるレベル
- 69点以上:ネイティブと同等レベル
日本人の平均スコアは約38〜40点とされています。企業が社員に求める最低ラインは43点以上であることが多く、47点以上あれば「ビジネスで英語を使える人材」として評価されます。
TOEICとの換算目安
VERSANTとTOEICは測定するスキルが異なるため完全な換算はできませんが、大まかな目安として以下の対応関係が知られています。
- VERSANT 40点 ≒ TOEIC 500〜600点
- VERSANT 47点 ≒ TOEIC 700〜750点
- VERSANT 55点 ≒ TOEIC 800〜860点
- VERSANT 63点 ≒ TOEIC 900点以上
VERSANT Speaking Testのパート構成と対策
Part A:音読(Reading)
画面に表示される文章を声に出して読みます。発音・イントネーション・流暢さが評価されます。
対策:日頃から英文の音読練習を行い、意味のまとまり(チャンク)ごとに区切って読む習慣をつけましょう。単語一つひとつではなく、文全体の流れを意識することが重要です。
Part B:復唱(Repeat)
聞こえた英文をそのまま繰り返します。リスニング力と短期記憶力が同時に問われるパートです。
対策:シャドーイングが最も効果的な練習法です。ニュース音声やポッドキャストを聴きながら、即座に復唱する練習を毎日行いましょう。文の構造(主語・動詞・目的語)を意識して聴くとリテンション力が上がります。

Part C:質問応答(Short Answer Questions)
日常的な質問に対して短く回答します。即座に英語で反応する力が試されます。
対策:日常会話でよく聞かれる質問パターン(What / Where / When / How many など)に対する即答練習をしましょう。考え込まずにすぐ答える「瞬発力」を鍛えることが重要です。
Part D:文章構成(Sentence Builds)
バラバラに聞こえる単語・フレーズを正しい文に並べ替えて発話します。文法力と文構造の理解力が問われます。
対策:英語の語順感覚(SVO)を体に染み込ませることが大切です。瞬間英作文のトレーニングが効果的です。
Part E:ストーリーリテリング(Story Retelling)
短いストーリーを聴いた後、自分の言葉で要約します。リスニング力・語彙力・構成力が総合的に評価されます。
対策:ニュースや短い物語を聴いて要約する練習を行います。「誰が」「何をして」「どうなったか」のポイントを押さえて簡潔にまとめる力を養いましょう。
VERSANT対策の効果的な学習法
毎日のシャドーイング
VERSANTの復唱パートとストーリーリテリングには、シャドーイングが最も効果的です。1日10〜15分、ニュース音声やTEDの短い動画でシャドーイングを行いましょう。
瞬間英作文
質問応答と文章構成パートには、瞬間英作文のトレーニングが有効です。日本語を見て即座に英語にする練習を繰り返すことで、英語の語順が体に染み込みます。
音読の習慣化
音読パートのスコアアップには、毎日の音読が欠かせません。意味のまとまりを意識し、強弱・イントネーションをつけて読む練習を行いましょう。
VERSANTはリスニング力が全てのパートに影響します。聞き取れないと復唱もストーリーリテリングもできないため、リスニング力の強化を最優先で行いましょう。

よくある質問(Q&A)
Q. VERSANTの受験料は?
VERSANT Speaking Testは1回5,500円程度、Speaking & Listening Testも同程度です。企業が一括受験させるケースが多いですが、個人でもPearsonの公式サイトから申し込めます。
Q. VERSANT対策にどのくらいの期間が必要?
現在のスコアと目標によりますが、5〜10点のスコアアップには2〜3ヶ月の集中学習が目安です。毎日シャドーイングと音読を各15分行えば、着実にスコアが伸びていきます。
Q. TOEICとVERSANT、どちらを受けるべき?
スピーキング力を証明したいならVERSANT、総合的な英語力(リーディング+リスニング)を証明したいならTOEICです。企業によっては両方を求めるケースもあります。併用するのが理想的です。
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VERSANT対策におすすめのツール・教材
シャドーイング教材
- TED Talks:5〜10分の短いスピーチでリスニング+リピーティング練習に最適
- NHK World Radio Japan:日本のニュースを英語で聴けるため内容が推測しやすい
- BBC Learning English:レベル別のニュース音声+スクリプト付きで段階的に練習可能
スピーキング練習ツール
- ELSA Speak:AIが発音を分析しリアルタイムでフィードバック。毎日10分の練習でも効果的
- スタディサプリENGLISH:瞬間英作文の練習ができ、Part Dの対策に直結
- オンライン英会話:実際に人と話す練習で即答力を鍛える
VERSANT模擬テスト
Pearson公式サイトでサンプル問題が公開されています。本番前に必ず一度は体験し、テストの流れと時間感覚に慣れておきましょう。各パートの指示文も英語で流れるため、指示の聞き取りに戸惑わないよう事前確認が重要です。
VERSANT受験のコツと注意点
- 静かな環境で受験する(AIが周囲の雑音を拾うとスコアに影響する可能性あり)
- マイクの位置を適切に(口から10〜15cm程度離す)
- はっきり大きな声で話す(ボソボソ話すとAIが認識しにくい)
- 沈黙を避ける(わからなくても何か話し続ける)
- 録音テスト機能で事前にマイクの動作確認を行う
VERSANTのAI採点は「流暢さ」「発音」「文法」「語彙」の4項目で評価されます。完璧な文法を目指すより、止まらずに話し続ける「流暢さ」を優先するのがスコアアップの近道です。多少の文法ミスがあっても、自然なスピードで話し続ける方が高評価になります。
VERSANTを導入している企業例
VERSANTは多くの大手企業・グローバル企業で社内の英語力測定ツールとして採用されています。企業がVERSANTを選ぶ理由は、スピーキング力を短時間・低コストで客観的に測定できる点にあります。
企業での活用シーンとしては、以下のようなケースがあります。
- 入社時の英語力ベースライン測定
- 海外赴任候補者のスクリーニング
- 英語研修の効果測定(研修前後のスコア比較)
- 昇進・昇格の判断基準の一つとして
- グローバルポジションへの配置判断
転職市場でもVERSANTスコアを記載する求職者が増えており、TOEICとの差別化要素として機能しています。スピーキング力を数値で証明できる点は、書類選考や面接での大きなアドバンテージです。
まとめ
VERSANTは「実際に英語を話す力」を20分で測定できる効率的なテストです。企業での導入が進んでおり、TOEICとは異なるスピーキング力の証明として価値が高まっています。
対策のカギは「毎日声に出す」こと。シャドーイング・音読・瞬間英作文の3本柱を毎日15分ずつ行えば、2〜3ヶ月で着実にスコアアップが期待できます。まずは1回受験して現在地を確認し、目標スコアに向けて学習計画を立てましょう。
参考リンク:VERSANT公式サイト(Pearson)|VERSANTスコア目安|PROGRIT VERSANTとは
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