英語学習で「inとonとatの違いって何?」と頭を抱えた経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。前置詞の使い分けは、英語学習者にとって永遠のテーマといっても過言ではありません。
でも実は、前置詞にはそれぞれ「コアイメージ」と呼ばれる核となるイメージがあります。このイメージさえ掴んでしまえば、丸暗記に頼らなくても感覚的に正しい前置詞が選べるようになるんですよ。
この記事では、英語の主要な前置詞のコアイメージを場面別にわかりやすく解説していきます。「in the morning なのに at night?」といった疑問もスッキリ解消できるはずですので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

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場所の前置詞:in / on / at の使い分け
in ── 「空間の中に」
inのコアイメージは「何かの中に包まれている」感覚です。立体的な空間をイメージしてみてください。
- in the room(部屋の中に)
- in Tokyo(東京に)── 都市という空間の中
- in Japan(日本に)── 国という空間の中
- in the car(車の中に)── 車という箱の中
- in the water(水の中に)
ポイントは「囲まれている感じ」があるかどうかです。周りを何かに包まれているイメージがあれば、inを使うと覚えておきましょう。
on ── 「面に接触している」
onのコアイメージは「何かの表面にくっついている」状態です。
- on the table(テーブルの上に)── テーブルの面に接触
- on the wall(壁に)── 壁の面に接触
- on the bus(バスに乗って)── バスの床面に立って/座っている
- on the street(通りに)── 道路の面の上
- on the second floor(2階に)── フロアの面の上
「バスは “in” じゃないの?」と疑問に思う方も多いはずです。バスや電車のように中で立てる大きな乗り物は “on”、車やタクシーのようにかがんで乗り込む小さな乗り物は “in” を使います。
at ── 「地点・ポイント」
atのコアイメージは「ピンポイントの一点」です。
- at the station(駅で)── 駅という地点
- at home(家で)── 家という地点
- at the door(ドアのところで)
- at 123 Main Street(メインストリート123番地で)── 具体的な住所
inが「空間の中」、onが「面の上」、atが「点」。大きい→小さいの順番で覚えると整理しやすいですよ。

時間の前置詞:in / on / at の使い分け
at ── 「時刻」(ピンポイント)
- at 7 o’clock(7時に)
- at noon(正午に)
- at midnight(真夜中に)
- at night(夜に)※例外的ですが、nightは「点」として捉えられています
on ── 「日・曜日」(面=カレンダーの1マス)
- on Monday(月曜日に)
- on March 19th(3月19日に)
- on Christmas Day(クリスマスの日に)
- on my birthday(私の誕生日に)
in ── 「月・季節・年」(大きな時間の幅)
- in March(3月に)
- in summer(夏に)
- in the morning(午前中に)── 朝という時間帯の「中」
- in the afternoon(午後に)
時間の前置詞も場所と同じで、大きい時間の幅=in、中くらい=on、ピンポイント=atという法則が当てはまります。
方向・移動の前置詞:to / toward / for / into
to ── 「到達点に向かって」
目的地に到着するイメージが含まれています。
- go to school(学校に行く)
- fly to London(ロンドンに飛ぶ)
- send an email to her(彼女にメールを送る)
toward(s) ── 「方向に向かって」(到着するかは不明)
toと違って、着くかどうかは関係ない表現です。方向だけを示しています。
- walk toward the park(公園の方に歩く)
- move toward the exit(出口の方に動く)
for ── 「目的地に向けて」(出発のニュアンス)
出発・出港のニュアンスが強い前置詞です。
- leave for Tokyo(東京に向けて出発する)
- head for the airport(空港に向かう)
into ── 「中に入っていく」
inの動的バージョンです。移動して中に入るイメージを持っています。
- go into the room(部屋の中に入る)
- jump into the pool(プールに飛び込む)

期間・時間幅の前置詞:for / during / since / by / until
for ── 「〜の間」(期間の長さ)
- for 3 hours(3時間の間)
- for 2 years(2年間)
during ── 「〜の間に」(特定の期間中)
- during the meeting(会議の間に)
- during summer vacation(夏休みの間に)
forは「数字+期間」、duringは「特定のイベントや期間」に使います。この使い分けがポイントです。
since ── 「〜以来ずっと」(起点)
- since Monday(月曜日から)
by ── 「〜までに」(期限)
- by Friday(金曜日までに)
- by 5 PM(午後5時までに)
until (till) ── 「〜まで」(継続)
- until Friday(金曜日まで)
- until 5 PM(午後5時まで)
byは「期限」(その時点までに完了)、untilは「継続」(その時点まで続く)です。
例:Finish it by Friday.(金曜までに終わらせて)
例:I’ll wait until Friday.(金曜まで待つよ)
この2つを間違えるとビジネスメールで誤解を招くことがあるので、しっかり区別しておきましょう。
原因・目的の前置詞:for / because of / due to
for ── 「〜のために」(目的)
- study for the exam(試験のために勉強する)
- Thank you for your help.(助けてくれてありがとう)
because of ── 「〜のせいで」(原因)
- because of the rain(雨のせいで)
- because of you(あなたのせいで/おかげで)
due to ── 「〜が原因で」(フォーマル)
- due to bad weather(悪天候のため)
- due to technical issues(技術的な問題のため)
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「手段・道具」の前置詞:by / with
by ── 「手段・方法」
- by train(電車で)── 交通手段
- by email(メールで)── 通信手段
- by hand(手作業で)
with ── 「道具を使って」
- with a pen(ペンで)
- with my hands(自分の手で)
- cut with scissors(ハサミで切る)
byは「方法・手段」、withは「具体的な道具」です。by hand(手作業で)とwith my hands(自分の手を使って)の違いがわかれば、この使い分けは完璧です。

よく間違える前置詞の組み合わせ
“married to” であって “married with” じゃない
正:She is married to him.
誤:She is married with him.
“arrive at/in” であって “arrive to” じゃない
正:arrive at the station / arrive in Tokyo
誤:arrive to the station
“listen to” であって “listen” だけじゃない
正:listen to music
誤:listen music
“depend on” であって “depend of” じゃない
正:It depends on the weather.
誤:It depends of the weather.
これらの間違いはネイティブでない学習者にとても多いパターンです。動詞と前置詞のセットで覚えてしまうのが一番効率的ですよ。
前置詞を効率よく覚えるコツ
1. コアイメージで覚える
丸暗記は非効率です。それぞれの前置詞の「核となるイメージ」を掴みましょう。この記事で紹介したイメージを頭に入れておくだけで、初見の表現でも推測できるようになります。
2. フレーズごと覚える
前置詞単体で覚えるのではなく、動詞+前置詞のセット(句動詞)で覚えるのが一番定着しやすい方法です。”look at”、”listen to”、”depend on” のように、セットで記憶していきましょう。
3. 多読・多聴で自然に身につける
前置詞は理屈だけでは限界があります。たくさん英語を読んだり聞いたりして、「なんとなくこれが正しい気がする」という感覚を育てることも大切です。
4. 辞書サイトを活用する
- EnglishPage.com:前置詞の使い方を例文付きで詳しく解説
- Oxford Learner’s Dictionaries:各単語がどの前置詞と結びつくか確認できる
- Cambridge Dictionary:例文が豊富で前置詞の使い方がわかりやすい
まとめ:前置詞はイメージで攻略しよう
前置詞のポイントをまとめると以下の通りです。
- in=空間の中 / 大きな時間の幅
- on=面に接触 / 日・曜日
- at=ピンポイント / 時刻
- to=到着点に向かう
- for=目的・期間の長さ
- by=期限・手段
- with=道具
前置詞はネイティブでさえ地域差があって間違えることもあるくらいなので、完璧を目指す必要はありません。コアイメージを押さえておくだけで正答率がグッと上がりますよ。困ったら「イメージ」に立ち返ってみてくださいね。
※記事執筆時点での情報です。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。
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