TOEIC L&Rテストには「公開テスト」と「IPテスト」の2種類があることをご存知でしょうか。同じTOEICでも受験方法やスコアの扱いが異なるため、「どちらを受けるべき?」「IPテストのスコアは履歴書に書ける?」と疑問に思っている方は多いはずです。
この記事では、TOEIC IPテストと公開テストの違いを料金・形式・スコアの有効性・難易度などの観点から徹底比較します。自分にとってどちらを受験すべきかの判断材料にしてください。

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TOEIC IPテストとは?


IPテストの「IP」は「Institutional Program(団体特別受験制度)」の略です。企業や大学などの団体が主催して実施するTOEICテストで、個人で申し込む公開テストとは異なり、所属する団体を通じて受験する形式です。
問題の作成元はどちらもETSが同一基準で作成しているため、テストの質や難易度に本質的な差はありません。ただし、IPテストでは過去の公開テストで使用された問題が再利用されるという特徴があります。
裏を返せば、過去の出題形式にどれだけ慣れているかがそのまま得点に効いてきます。手元に公式問題集を1冊置いて、本番と同じ時間配分で解いておくのが基本の準備になります。
公開テストとIPテストの違いを一覧比較
| 項目 | 公開テスト | IPテスト(マークシート) | IPテスト(オンライン) |
|---|---|---|---|
| 受験料 | 7,810円(税込) | 4,230円前後(団体により異なる) | 提供事業者により異なる |
| 申込方法 | 個人で公式サイトから | 所属団体経由 | 所属団体経由 |
| 試験時間 | 約2時間 | 約2時間 | 約1時間 |
| 問題数 | 200問 | 200問 | 約90問(CAT方式) |
| 出題内容 | 新作問題 | 過去問の再利用 | AIによる適応型出題 |
| 公式認定証 | 発行あり(紙は申込時に希望した場合のみ) | なし(スコアレポートのみ) | なし |
| 結果発表 | 試験日から約17日後(Web表示) | 団体・実施形態により異なる | 提供事業者により異なる |
| 履歴書への記載 | 可能 | 可能 | 可能 |


受験料の違い
公開テストが7,810円であるのに対し、IPテストは4,230円と約3,500円も安く受験できます。費用を抑えたい学生や、定期的にスコアを確認したい社会人にとっては大きなメリットです。
ただし、IPテストは個人で自由に申し込むことはできません。会社や大学などの団体が実施するものに限られるため、所属先がIPテストを実施していない場合は公開テストを受けることになります。
難易度の違い|IPテストのほうが簡単?
「IPテストは公開テストより簡単」と思われがちですが、これは正確ではありません。
どちらもETSが同じ基準で作成した問題を使用しており、出題レベルや配点の仕組みは同じです。IPテストで使われる問題は過去の公開テストの問題が再利用されたものなので、難易度自体に差はありません。
ただし、オンラインIPテストは「CAT(Computer Adaptive Testing)」方式を採用しており、受験者の解答状況に応じて問題の難易度が変わるという特徴があります。得意な問題が続くと難しくなり、間違いが多いと易しくなる仕組みのため、従来のマークシート形式とは体感が異なる場合があります。
スコアの有効性と公式認定証
ここが最も気になるポイントでしょう。結論から言うと、IPテストのスコアも履歴書に記載できます。
履歴書への記載
公開テスト・IPテストどちらのスコアも、履歴書や職務経歴書に記載して問題ありません。企業の採用選考でも、多くの場合はスコアの数字が重視されるため、IPテストのスコアでも有効です。
公式認定証が必要なケース
ただし、一部のケースでは公開テストの「公式認定証(Official Score Certificate)」の提出が求められます。
公式認定証の提出が求められる可能性がある場面:
- 一部の官公庁・公的機関への提出
- 大学院入試
- 海外MBA出願
- 一部の外資系企業
これらに該当する場合は、公開テストの受験を検討しましょう。
スコアの有効期限
TOEICスコアに公式な有効期限はありません。ただし、公開テストの公式認定証の再発行期限は試験日から2年間です。また、企業によっては「直近2年以内のスコア」を求めるケースもあるため、古いスコアしかない場合は再受験を検討しましょう。
再受験までの期間が短いときは、伸びしろの大きい語彙から手をつける方が多いです。TOEIC頻出語に絞った単語帳なら、通勤時間だけでも回せます。


オンラインIPテストの特徴


近年急速に普及しているのが、オンライン形式のIPテストです。従来のマークシート形式と比べて、いくつかの大きな違いがあります。
試験時間が約半分
マークシート形式の約2時間に対し、オンライン形式は約1時間で完了します。問題数も約90問に絞られており、短時間で効率的に受験できます。
CAT方式による適応型テスト
受験者の回答状況に応じて次の問題の難易度が変わる「CAT方式」を採用しています。自分の実力に近い難易度の問題が出題されるため、効率的にスコアが算出されます。
受験場所と時間の柔軟性
団体が設定した受験期間内であれば、インターネット環境がある場所から受験可能です。わざわざ試験会場に出向く必要がないのは大きなメリットです。
自宅で受ける場合、リスニングの音質は自分の環境次第になります。試験会場のスピーカーと違って聞き直しができないぶん、耳に合うイヤホンを用意しておくと安心です。
結果が即座にわかる
試験終了直後にスコアが表示されます。公開テストのように17日間待つ必要がないため、すぐに結果を知りたい方には最適です。
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どちらを受けるべき?目的別の選び方


公開テストがおすすめの人
- 公式認定証が必要な方(大学院・官公庁・一部外資系)
- 所属団体がIPテストを実施していない方
- 対外的にスコアの信頼性を最大限アピールしたい方
IPテストがおすすめの人
- 費用を抑えて受験したい方
- すぐにスコアを確認したい方
- 定期的に実力チェックをしたい方
- 一般企業の就活・転職でスコアをアピールしたい方
IPテストを受けるためのステップ
IPテストは個人での申込ができないため、以下のような方法で受験機会を探しましょう。
会社・大学に確認する
多くの企業や大学では定期的にIPテストを実施しています。人事部やキャリアセンターに問い合わせてみましょう。
英語スクールを利用する
一部の英語スクールやTOEIC対策講座では、受講者向けにIPテストを実施しているところもあります。スクールに通いながらお得に受験できるのはメリットです。


IPテストを最大限活用するための対策法
IPテストを受けることが決まったら、以下の対策を行うとスコアアップにつながります。
公式問題集で本番形式に慣れる
IPテストの問題は公開テストの過去問が再利用されるため、公式問題集での演習が最も効果的な対策です。リスニング・リーディングそれぞれのパート別に、時間配分を意識しながら問題を解く練習をしましょう。特にPart5・6は短時間で正確に解く訓練が重要です。
Part5・6は文法問題が中心で、数をこなすほど処理速度が上がる分野です。パート別に特化した問題集を1冊決めて繰り返す進め方もあります。
オンラインIPテスト対策のポイント
オンラインIPテストはCAT方式のため、最初の数問が特に重要です。序盤の問題を正解すると次の問題の難易度が上がり、結果的に高スコアにつながります。序盤こそ慎重に解答することを意識しましょう。また、パソコン画面での受験に慣れるため、オンライン模試なども活用するとよいでしょう。
時間管理を意識する
オンラインIPテストは約1時間と短いですが、問題数が約90問あるため1問あたりの解答時間は短めです。「わからない問題に時間をかけすぎない」「迷ったら直感を信じて次に進む」という判断力も重要になります。
試験日までの限られた時間で演習量を確保したいなら、スタディサプリENGLISHのTOEIC L&R TEST対策コースを使ってみるのもひとつの方法です。TOEIC20回分相当の演習問題と、1回5分の講義動画がスマホで使えるので、通勤中や昼休みにパート別の解き方を確認できます。月額プランは3,278円(税込)で、初回7日間の無料体験もあります。詳しい内容は公式サイトで確認できます。



IPテストもスコアアップのための対策は公開テストと変わりません。日々の学習でリスニング力・リーディング力を底上げしつつ、試験形式に慣れておくことが高スコアへの近道です。
よくある質問(Q&A)
Q. IPテストのスコアは就活で使えますか?
はい、一般企業の就活では問題なく使えます。ただし、公式認定証の提出を求められる場合は公開テストの受験が必要です。事前に応募先の条件を確認しましょう。
Q. IPテストと公開テストでスコアに差は出ますか?
問題の難易度は同等のため、本来のスコアに大きな差は出ません。ただし、オンラインIPテスト(CAT方式)は試験形式が異なるため、慣れの問題で若干スコアが前後する可能性はあります。
Q. IPテストの対策は公開テストと同じで大丈夫?
はい、基本的な対策方法は同じです。公式問題集や模試で演習を重ねることが有効です。オンラインIPテストの場合はパソコンでの受験に慣れておくとよいでしょう。
Q. IPテストは年に何回受けられますか?
団体の実施頻度によります。月1回実施する企業もあれば、年に数回という団体もあります。所属先に確認してください。
企業側はIPテストと公開テストのスコアをどう見ている?
転職や就活で気になるのが「企業側はIPテストのスコアをどう評価しているのか」という点です。結論として、大半の企業ではIPテストと公開テストのスコアを区別していません。求人票に「TOEIC 600点以上」と記載がある場合、それがIPテストのスコアでも基本的に問題ありません。
ただし、外資系企業の一部や公的機関では「公式認定証のコピーを提出してください」と指定されるケースがあります。迷った場合は、応募先の人事部に事前確認するのが確実です。スコアの有効性や就活での扱いは、以下の記事でも比較しています。



まとめ
TOEIC IPテストと公開テストの最大の違いは「公式認定証の有無」と「受験料」です。テストの難易度や問題の質に差はなく、どちらのスコアも履歴書に記載できます。
公式認定証が必要な特定のケースを除けば、費用が安く結果も早くわかるIPテストは非常にお得な選択肢です。所属団体でIPテストが実施されているなら、積極的に活用していきましょう。


参考リンク:
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